kenmeinakurashiのブログ

介護、老後を賢明に生きる公共、企業の制度利用法。

母の容態が深刻で看取りというステップに入ることに。

お母さんの容体が深刻になり、ホームでは、看取りと言う扱いの提案を受けた。

容態が重篤で、最期の可能性もあることから、代表家族の一人が、母の部屋に入って事務所ワーク時間中は、ずっと付き添っていても構わない、食事も部屋で横に付いて食べさせても構わないというものだった。他の家族も15分という時間制限はあるものの、部屋で面会できるというものだった。

確かに母は、意識はあるものの、すぐに寝てしまい、固形物は食べられなくなっている。流動食もなかなか食べられなくなっていて、このまま食べられないことが続くと衰弱の一途をたどり、死期が近くなってしまう。家族総出で母を励まし食べ物を食べられるように回復させたい。

妻が母に1日付き添って。

妻は母に付き添うために午前中から母の部屋に詰めて、話し相手になりながら、固形物を食べられなくなった母に、少しでも栄養を付けさせようと、飲み物を少しずつ飲ませようと努めたそうだ。焦って飲み込ませようとすると、むせて、かえって逆効果になったりしながら、母の現在の状態を学習しながら、1日の生態を叩きこんだという。

何とか1日かかって、必要なカロリー数に到達する飲料を飲んでもらうことができたそうだ。特に母直伝の味噌汁は、響いたようで、おばあちゃん(母)の味がするといって懐かしい懐かしいと言いながら飲んだそうだ。

妻の母を思う気持ちが通じることを応援するばかりだ。

母の部屋に妻が常駐することになって。

食事が食べられなくなり、急に衰弱した母を見守るために、ホームと合議の上、妻は部屋に付くようになった。また、夕食だけは、母の好物を妻が食べさせてもいいことになった。他の家族も1日1組ならば、部屋に母を尋ねていいことになった。

それぐらい、母の容態が深刻という位置付けでホームは判断をしたということだ。

今日は母の弟、妹が訪ねてきてくれて、母はとても嬉しそうだったという。人それぞれに認知できるし、話は出来るのだが、長続きせず、すぐに疲れて目を閉じて寝てしまうのである。体のどこかが悪いというより、全体に弱っていて、体に力が入らない状態になっているのだという。このままいくと、いわゆる老衰で亡くなってしまうことになる。食べるものを食べなければなおさら衰弱に拍車がかかってしまう。

妻は母の好物を作っていくつもの料理を持って行った。しかし、固形の料理は体が受け付けなくなってきているようだという。液状にしてでも、何か口に入れられるものを見つけ、元気を取り戻してもらいたいと思う。

母の具合が深刻だと連絡があって。

お母さんが食事が摂れなくなっていると、ホームから連絡があり、緊急で面談を申し込み、看護師、相談員、フロアの責任者と面接をした。

体のどこかが特別に悪いというより、加齢からくる衰弱で、体の機能が衰えていて、食事の席についても寝てしまうし、口に入れても吐き出してしまう。液状の栄養補給剤だけは何とか飲ませるが、こうしたことが続けば、老衰で亡くなる危険がある。

入院して、胃ろうや点滴をして栄養補給をするという手があるが、このコロナ禍で、受け入れる病院がなかなか見つからないこと、また、入院して栄養補給しても、体が衰弱していけば、亡くなるリスクは同様にある。そして、一度入院すると、現状では面会が難しくなる。

もうひとつ、看取りという方法があり、ホームの中でこれまで通りに過ごすが、家族の付き添いを大きく認め、部屋での付き添い、面会、1日1回家族が食事をたべさせても良い。いっけん、最期の看取りのようでもあるが、家族で励まして、回復させようとするものでもある。

いずれかの方向性を決めて対応をしていく必要があると言われた。我が家としては、後者を選び、妻はずっとでも横に付いていてあげたいと言った。

実際、面談の後、母に直接面会すると、意識はあって、我々も認識するが、会話が続かず、すぐに眼を閉じてしまうありさまだった。それでも意識はあるので、妻は好物ばかり揃えて、私が食べさせて、回復の側に引き戻すと言った。

家族にも伝えて、みんなで母を励まし、元気を取り戻させてあげたい。

母と直接 電話で話して。

仕事から帰宅すると、妻が母に電話を掛けようとしていた。今、叔母から電話があって、たった今、お姉さん(母)と電話で話ができた。まともに話ができたと、報告があったというのだ。だから今すぐ電話をすれば、出てくれるんじゃないかと思うと、何度も電話を掛け直していた。私の携帯からも掛けてみてくれと言われ、私も携帯から母のガラケーに電話を掛けた。

結局その時には、電話に出てもらえなかったが、5分後に妻の電話に母から掛かってきた。しばらく、まともなやりとりが続いたが、3分くらいで母の話が途切れたという。おそらく、電話機を持ち続けていることが辛くなるのだと思う、と妻は分析した。

その後、私の携帯にも母から電話が掛かってきた。不在着信を見て、掛けてくれたのだろう。僕です、僕です、と電話口で大きな声で話しかけたが、母の声は力なくぼんやりとした返事だった。そしてすぐに話せなくなった。

体調のよしあしもあったりするのだろうし、今日のように寒い日は、いろいろな動きも活発化しにくいのだろうけど、気候が良くなって、母の溌溂とした声を聞きたいと強く思う出来事になった。

母の体調がすぐれず、心配を募らせて。

母に相変わらず連絡が付きにくく、ホームの相談員に連絡して、昼ご飯の前後に、本人に娘あてに電話をするように伝えてもらった。しかし、昼ご飯前後には結局電話はなく、14:00過ぎにようやく一度、電話が鳴った。しかし、途中で切れてしまい、妻がこちらから連絡して、ようやく母とつながった。しかし、話している途中で苦しくなるのか切ってしまい、昨日と同じ状況になった。

その後、相談員から連絡があり、ここ3日疲れている様子が著しいことと、昼夜逆転現象が起きていて、深夜に係員を呼び出して、昼だから、車椅子に乗せてくれと頼むようなことがあったそうだ。また、食事中には、口元から食事を垂れ流していることもあり、誤嚥性肺炎になる恐れがあるから、食事を流動食に変えようと思っていると話があった。母の父である、妻の祖父が亡くなる前の症状に似てきたと、妻は心配し、母が相当弱っていることを気に病んだ。一方で、親戚には、そういう症状になりながら、10年近く生き延びた人もいるから、どうなるかは分からないが、心配であることは間違いないと言った。本来なら、ホームが近所だから、テーブルでも横に座って、一緒にご飯を食べさせてあげたいぐらいだが、コロナウィルス感染予防のせいで、それがままならず、悔しいと言う。天候、気温の不順もあり、いちがいに悲観することもないと思いたいが、母の回復を祈るばかりである。

母に一日連絡が取れなくて。

妻は朝から何度も母に電話を試みていたが、母は受信しなかった。夕方、たまりかねて、妻はホームに母が電話に出ないので、連絡させてほしいと依頼した。

ようやく母から折り返しの電話がかかってきたが、それまで朝から電話が鳴っていたという意識がなかったという。部屋でどういうふうに過ごしているのか、うつらうつらしているのはいいとしても、電話が鳴っていることに気付かないとすれば、意識そのものも飛んでいるのではないかと心配になる。

電話でも、途中からは内容が少しかみ合わず、ホームの相談員に問い合わせをすると、今日は朝から元気がなく、疲れている様子で、食事もあまり食べられない状況だったという。日日のなかで、調子が良かったり、思わしくなかったりすることがあるとはいえ、電話が鳴っていることにも気付かないほど、意識が薄れるほど、疲れているのか、それとも通常もそのくらい機能が低下しているのか、心配は募るばかりである。

コロナウィルス感染の非常事態宣言下では、面会が禁じられている中にあっては、電話でのコミュニケーションが頼りで、粘り強く連絡をとり続けるしかないと思う。