母に一日連絡が取れなくて。
妻は朝から何度も母に電話を試みていたが、母は受信しなかった。夕方、たまりかねて、妻はホームに母が電話に出ないので、連絡させてほしいと依頼した。
ようやく母から折り返しの電話がかかってきたが、それまで朝から電話が鳴っていたという意識がなかったという。部屋でどういうふうに過ごしているのか、うつらうつらしているのはいいとしても、電話が鳴っていることに気付かないとすれば、意識そのものも飛んでいるのではないかと心配になる。
電話でも、途中からは内容が少しかみ合わず、ホームの相談員に問い合わせをすると、今日は朝から元気がなく、疲れている様子で、食事もあまり食べられない状況だったという。日日のなかで、調子が良かったり、思わしくなかったりすることがあるとはいえ、電話が鳴っていることにも気付かないほど、意識が薄れるほど、疲れているのか、それとも通常もそのくらい機能が低下しているのか、心配は募るばかりである。
コロナウィルス感染の非常事態宣言下では、面会が禁じられている中にあっては、電話でのコミュニケーションが頼りで、粘り強く連絡をとり続けるしかないと思う。