「おばあちゃん、ごめんね。」
ホームの面会が10分だけ許されて、母はうちの子供に会いたいとリクエストされていた。以前、面会が許されていた時は、ホームから20代、30代の若い方の面会は出来るだけ控えてくださいと言われていたが、今回は、10分と前より短い面会時間になったこともあり、感染準備をしっかりしたうえで面会することを許された。
土曜日の朝に夫婦、子どもの3人で面会予約をして母も大喜びだったが、今日になって、子どもの学校の急用が発生して、予約時間に学校に行かなければならなくなった。
面会可能時間には帰ってこれそうになく、土曜日の子供の面会は出来なくなった。
電話口で母は明かに落胆したが、すぐに再設定するからとなだめた。
子供が電話で直接詫びたことで、少し落ち着いたようではあった。
10分とはいえ、孫に会うことを一番の楽しみにしていたことが、よく分かった。