母に梨を届けて。
妻が母と面会して、薬や頼まれていたものを渡した。こうした面会が日常で出来るようになったことは我が家にとっては嬉しいことだ。
家に戻ってから妻は、私の故郷から届いた梨を届けるために、もう一度ホームに向かい、梨をスタッフに渡してきた。すると母から電話があって、とても美味しい梨だったけど誰が届けてくれたのかと聞いたという。いつもの年の通り、故郷のお母さんよ、と伝えたところ、へえそうなの、と答えたという。妻はボケが始まったのじゃないかと心配したという。
すると、しばらくしてもう一度母から電話がかかってきて、さっき私はとんちんかんなことを言っていた。お母さんが送ってくださったものなのね。とても美味しかったと伝えてちょうだい、と正気に戻ったかのようにしっかりと話したという。
いろいろあるとは思うが、面会できるようになったし、さらに進めて、外出もできるようになることを願うとともに、母の幸せを願う。