母のホームでも感染者が出た。

ホームから連絡があり、ホームの食事を担当する委託業者の係の人に1人、感染者が出たと言う。主に食器の洗浄を担当していた人だということで、該当する濃厚接触者は館内にはおらず、関係先は消毒を終えていて、保健所からはそこまでしっかりやって、様子を見るしかなく、濃厚接触者になる人がいない以上、ＰＣＲ検査は必要ないと指導されたとのことだった。妻は今日も母と電話で話をしたが、そのことは知らされていないと見えて、その話題は母からは出ずじまいだった。

むしろ話題は、二の丑の日に鰻を食べるかどうかということが主題で、家から持っていくから、それを昼食で食べさせてもらうか、それともあくまでもみんなと一緒なものを食べて、二の丑の日には特には鰻は食べないかということをえんえんと話し合っていた。居住者たちには必要以上の心配をさせることはなく、感染者がホームスタッフに出たことは、密接な関係性が生じない限りは伝える必要はないと思った。

しかしそれにしても、コロナウィルスの足音が少しずつ我が家の周りにも近づいてきている恐怖感がある。