kenmeinakurashiのブログ

介護、老後を賢明に生きる公共、企業の制度利用法。

母 帰宅する、その途中で寄り道散歩して。

今週も1泊2日で、ホームからの帰宅を許可してもらった。コロナウィルス感染が拡大しつつある中、ホームの相談員からも、今の時点では、申請に対して、出来るだけ許可しようと思っていますが、事情は日日変わりますから、今日は良くても、明日はダメになるかもしれません、と言われてホームを出た。

秋晴れの中、日光浴も兼ねて、母が好きだった公園を2つ妻と自分で車椅子を押して回った。母は外気のすがすがしい空気にふれ、陽を浴びて、懐かしい風景に接してとてもそれを喜んだ。草花、樹木好きの母は、気になる植物の前を通ると、その都度関心を示し、名前は何、どんな花が咲く、香りがするなどと、ひとつずつ引っかかりながら風景を楽しんだ。

外出できるようになって、初めての散歩だったが、これからも外出が許されるたびに、母の気持ちを刺激する新しいことに、ふれさせてあげようと思う。

水木と母を自宅に連れ帰るが。

全国でコロナウィルス感染者が増加傾向にある。北海道は気温の低下を受けて、感染者が増加しているように思われる。冬が深まり、気温が下がれば、どこの地域でも感染のリスクが高まるのではないかと予測される。インフルエンザの流行も並行してリスクとして頭をもたげてくる。

この水木で母をまた、ホームから自宅に連れ帰る予定にしているが、もしかすると、この帰宅以降、外出が禁止される可能性さえある。許されるタイミングを大切にして、母有意義な時間を過ごせるようにしてあげたい。

また、感染予防には十二分に注意して、きちんとホームに連れて帰ってあげたいとも思う。

全国でコロナウィルス感染者が増えて。

母の次回の一時帰宅の話を妻がホームにしに行った。これまでは、事前に予約することで注意事項を事務所と互いに確認をして了承してもらっていたが、今日は、ここのところ、お母さんはお疲れ気味で無理をさせるのは良くないのではないか、それに兄弟家族の訪問、面会もあり、家族全体の回数で見るとその頻度が高く、もう少し控えた方がいいのではないかと思っていると、やんわりとであるが、注意を促された。

都道府県の対応が、日々感染者数に応じて変化するように、ホームに対しても、その上位にある都道府県から、注意や指導の形で通達が細かく出されているに違いなく、それに従わないわけにはいかないとも思われる。

わが家も、母を起点に感染者がホーム内で広がることを望んでいるわけもなく、他人から母がもらうこともご免こうむりたい。だからといって、母への面会の回数を減らせば、母の運動の機会、起きている時間も自動的に減り、運動機能が落ちる一方になる可能性もある。

感染防止策を最大限にとりながら、母への面会、連れ出しはある程度の回数を保っていきたいと思う。

母に会いに行って。

今朝、妻と子供と3人でホームに母を尋ねた。顔色も良く、元気そうに見えた。本人も体調はふつうで、リハビリとしてあまり歩行訓練をしていないことが、むしろ気になるくらいだと言っていた。

今度の水木も自宅に連れ帰ろうと思っているが、妻がホームに申告したところ、施設長の判断をもらう必要があるので、返事は待ってくださいと言われたということだった。

もちろん、コロナウィルス感染の心配があり、そのことに対してホームでも万全を期そうとしてくれていることも分かっていたし、そうあるべきとも共感できるので、判断を待つことにした。

わが家でも、その対策については最善を尽くすつもりで、外出、外泊を認めたことウィルスをホームに母が持ち込んだなどという事実が起きてはならないと思っている。

 

介護のことで、兄弟と距離を置く。

母の介護をめぐって、次週、長男夫婦に会いに行くことになった。4人兄弟の末っ子で長女の妻が、長年母と同居してきた。約2年前、出先で母が病に倒れ、要介護認定、障碍者認定も受けて、自宅療養をしてきたが、今年の5月からホームに入ってもらうことになった。

その過程で、妻の兄たちは、介護に協力的と言えず、兄弟間で距離を置くことになった。そうした空気をホームにいる母も察知し、兄弟で仲良くしてもらいたいと、心を痛めるようになっていた。嘘をつくことは、それぞれに良しとせず、これまでの互いの考えだけは示しておくために、話を伝える場を作った。

介護は実際に携わった者でなければその辛さの理解度に大きな差があり、話で聞いているだけの人と、直接介護の作業をした人では、その認識に雲泥の差が出ると言われていた。世間で言われていることが、我々家族でも実際に起こったわけで、他の家族の介護に対する認識の低さ、協力度の低さ、消極さに、我が家のいら立ちが募ってしまった。

これまでのことを話したからと言って、母がホームに入った今日、何かを兄弟が新たにやってもらうこともなく、事態が変わることもないだけに、思いを伝えるだけにとどまることも分かっていた。

今もこれからも当面、家族に出来ることは母が毎日穏やかに過ごせるようにしてあげるしかないと思う。

今週末は訪問者のいない穏やかな週末になる。

昨晩、自宅への帰宅外泊からホームに戻った母は、今日は入浴の予定はあったものの、それ以外の特別な予定はなく、1日をゆっくり過ごせたと言う。また、今週末は誰の訪問予定もなく、一人静かにホーム内で過ごすことになり、ホームに入ってからは初めての事例になる。

果たしてそれがいいことなのかどうなのか、妻は毎日の電話を通して、母の本当の気持ちの揺らぎを確かめようとしている。今後誰の予定も入らないようなら、我が家が訪ねるようにはしたいと考えている。

母をホームに送り届けながら。

1泊2日の帰宅の予定を満了して、母をホームに送り届けた。

日中、私は仕事に出ていたが、妻と母は、母娘の時間をゆっくりと過ごしたと言う。一方で、前の日夜更かしをしたことで、朝、寝坊したいとだだをこね、訪問リハビリを受けたくないとわがままを言ったという。

リハビリをしたくない、時間通り起きたくないなどとわがままばかりを言うならば、もう自宅に連れ帰ってあげないよ、と母に言うと、母はそれでいいと答えたと言う。

ホームに入所して、自宅にいながらデイサービスに通っていた頃に比べれば、移動の時間もなく、動く時間も大幅に減少していて、母にとっては楽な反面、脳や体の働きが退化していく可能性も否めなかった。それだけに、母にとっては、楽とはいえ、その退化の可能性を家族として認めるか否かは悩ましい問題だった。

結局、ホームに送り届けてしばらくして、妻が母に電話をして、これからも1泊2日で帰宅したいかどうかを改めて尋ねた。脳の退化もあるのか、もう帰りたくないと言ったことも忘れているかのように、また帰宅することを楽しみにしていると言ったそうだ。

母とコミュニケーションを取りながら、家族にとって最善の時間を過ごすようにしたい。