母からタルケーキが美味しかったと電話がかかってきて。
今日は母から妻に電話があったという。今朝届けた母が好きな近所のタルトケーキが美味しかったと電話をしてきたそうだ。
妻はその電話がかかってきたことをたいそう喜んだ。自分の喜怒哀楽を自分から表現しようとして、自ら電話をかけたことが、最近元気がないと思っていただけに、とても嬉しかったと言う。確かに半身麻痺の母にとって自分から電話をかけることは負荷のかかることで、疲れていたり、面倒であれば、当然電話などかけたりはしない。それを乗り越えて電話をしてきてくれたことが嬉しかったのだという。
こうした小さな出来事ひとつひとつの積み上げが、これからの母との暮らしで大切なことだと改めて思い知らされた。